だからこそ、「CV22の小川原湖での低空飛行は、墜落などの事故を起こせば大惨事につながりかねません。漁業者や周辺住民の命と暮らしを脅かすとして、地元の漁協や三沢基地周辺の町内会などが強く抗議している」というが、写真を見る限り、墜落など起きなくても事故はありうる。これほどの傍若無人な振る舞いがあるだろうか。
横田基地所属と思われるオスプレイが、青森県東北町の小川原湖まで出かけて訓練していたとなると、日本のどこでも米軍による軍事訓練の対象になってしまうという日米安保条約の危険性が露骨に表面化されてきたということでもある。次に引用したニュースでは、そこまでは言及されていなかったが、これこそが重要な視点であろう。
在日米空軍の輸送機CV22オスプレイが6月30日と7月1日の夕方、1時間以上にわたり青森県東北町の小川原湖の上空を飛行した。湖面ぎりぎりまで高度を下げて飛んだり、上空を繰り返し旋回したりしたほか、機体の下方で人のようなものが上下するなど訓練とみられる動きもあった。地元小川原湖漁協の組合員がウナギのはえ縄、刺し網漁を操業する時間帯だったが、漁協に対し、飛行についての予告はなかった。
CV22は機体側面の記号や番号などから、2018年10月に正式配備された米軍横田基地(東京都福生市など)所属の機体とみられる。東北防衛局によると、三沢基地には19年夏までの1年間に計40回飛来した。現在は他の米軍機と同様に通告がなく、飛来の回数などを把握していない。(「在日米空軍機オスプレイ、小川原湖上で訓練か 漁協に予告なく/東北防衛局「事実確認中」(Web東奥) - Yahoo!ニュース」より)
小川原湖は、シジミやシラウオ、ワカサギの水揚げが全国屈指であるなど、豊富な水産資源に恵まれ、「宝湖」とも呼ばれています。湖水浴やキャンプなどの観光地でもあります。ところが、湖に近接して米空軍の三沢基地(三沢市)や三沢対地射爆撃場(同市、六ケ所村)があるため、米軍機の事故が相次いでいます。
2018年2月には、三沢基地所属のF16戦闘機が離陸直後にエンジン火災を起こして2本の燃料タンクを湖に投棄し、全面禁漁に一時追い込まれました。19年11月には、同機が、湖に近い六ケ所村の牧草地に約230キロもの模擬爆弾を落下させています。また、CV22は今年6月、2機が山形空港に緊急着陸もしています。
CV22の小川原湖での低空飛行は、墜落などの事故を起こせば大惨事につながりかねません。漁業者や周辺住民の命と暮らしを脅かすとして、地元の漁協や三沢基地周辺の町内会などが強く抗議しているのは当然です。(「主張/CV22の湖上訓練/危険極まる低空飛行中止迫れ」より)

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