2020年8月30日日曜日

新しい世界を発見する喜び

 武者小路実篤の思想に惚れ込んで、画文集を読み鑑賞しているが、多くの画家に関心を示し、感動している。ルーブル美術館にも行っているようで、「まずロダンで驚き、セザンヌ、ゴッホに驚き、アンリー・ルソー、マチス、ピカソ に驚いた。中には感心できないもの、理解できないものもあったが、珍しい、新しい世界を発見する喜びがあった」(『武者小路実篤画文集・1』、p90)と書いている。
 美術館だけでなく、雑誌の記事などにも興味を示したようで、「何か自分の求めているものがあるように思って、本の広告や、美術雑誌の記事を見たりして、自分の求めている人を捜した」(上同、p91)。最近、同じような体験をした。
 8月25日のブログで紹介した浜田知明の作品「初年兵袁歌・歩哨」も、そうだが、それ以前にも、美術館に備えてあった「アンドリュー・ワイエス」展覧会の図録を見ていて発見した「白昼夢」にも感動した。窓から差し込む柔らかい光とカーテンの柔らかさが肉体の柔らかさと相まって何とも言えぬ雰囲気を醸し出している。
 読書には、再読というのがあって、再読によって新たな発見があると言われている。画家などの人物についても、同じようなことがあるようで、「今まで知っていた人を再吟味し、そこに新たな喜びを発見することができるようになる」と書いている。そう言えば、ワイエスの「白昼夢」は、ワイエスの再吟味によって見出したものだった。

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