幸い、教学刷新評議会の答申も《国体の本義》も、国会図書館のものをインターネットで閲覧できる。そこで、答申の一部を紹介する。
個人主義など、西洋近代思想の基本を批判し、天皇の詔勅に示された国体の具現を目的に教育内容を刷新する、というような内容が書かれている。しかも、第二の(一)に「我が国に於いては祭祀と政治と教学とは、その根本に於いて一体不可分にして三者相離れざるをもって本旨とする」とあり、「現下諸方面の基本をなす」とか「教学そのものが皇国発展の基本なること」(p22)とまで言っている。
このようにして、「日本の教育は敗戦の日まで、こんなタガ(枠)をはめられていたのだ。しかしこのタガは、今日もなお高く評価されている日本思想界の代表者を交えた委員会で正式に定められたものだったのである」(中島健蔵著『昭和時代』、岩波新書)。



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