「どんなにたくさんあっても整理されていない蔵書より、ほどよい冊数で、きちんと整理されている蔵書のほうが、ずっと役に立つ。同じことが知識についてもいえる。いかに大量にかき集めても、自分の頭で考えずに鵜呑みにした知識より、量はずっと少なくとも、じっくり考え抜いた知識のほうが、はるかに価値がある。なぜなら、ひとつの真実をほかの真実と突き合わせて、自分が知っていることをあらゆる方面から総合的に判断してはじめて、知識を完全に自分のものにし、意のままにできるからだ。 自分が知っていることなら、じっくり考えることができる。だから私たちは学ぶべきだ。だが、とことん考え抜いてはじめて真に知ることができる」(p8)。
家に帰って、「そういえば、この本持っていたかもしれない」と思って本棚を見てみたら、岩波文庫版があった。しかも、あちらこちらに赤線が引いてあった。もちろん、ここで引用していた部分も。いかに血肉になっていなかったか、ということになる。反省!!
とは言っても、多読は多読の良さがある。ようは、ケースバイケースで上手に使い分けるのが大切なのかもしれない。ただ、精読は意識してやらないと、多読に押しやられてしまうから、注意が必要なのだ。そこに、ショーペンハウアーの『読書のすすめ』が必要とされる所以がある。
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