2020年9月6日日曜日

燃えるが如き意力をもつ汝よ

 武者小路実篤さんの、伝記のような詩を三つ紹介する。ゴッホは有名だが、ホイットマンについてはよくわからなかった。辞書で調べ、実篤さんが傾倒するのもわかったような気がした。[1819~1892]アメリカの詩人で、従来の詩の定型を破る「自由律」を駆使して,自由・平等・友愛の民主主義思想を謳った。『民主主義展望』という本もあることがわかり、借りてみた。初めの方をちょっと読んだだけだが、初めの書出しから、心を奪われてしまった。この時代に、こんなことを言った人がいたの?って感じだった。でも、だんだん難しくなって、先に進めないでいる。

「自然」が宇宙を通じて與えてくれる最大の教訓は、おそらく多樣と自由の教訓だろうが、それがまたこの「新世界」の政治と進步に現われている最大の教訓である。『民主主義展望』、ホイットマン著、岩波文庫、p8)

 ホドラーは、初めて目にした名前だった。図書館にも蔵書がなかった。ネットで調べ、スイスの画家であることがわかった。作品も紹介されており、魅力的なもあった。

バン・ゴッホ

バン・ゴッホよ 

燃えるが如き意力をもつ汝よ 

汝を想うごとに 

我は力わく 

高きにのぼらんとする力わく 

ゆきつくす処までゆく力わく 

ああ、 ゆきつくす処までゆく力わく。 


ホイットマン 


ホイットマンよ、 

勇ましき自由の男よ。 

汝を想うごとに

我に希望わく 

すべてのものを肯定し得る希望わく。 

生命のカ 

かかるものを強く感ず。 


ホドラー


ホドラーよ 

大なる孤独の男よ 

汝を想うごとに 

我おちつきを得 

内に力充つるおちつきを得 

悠々自適の化身の如き 

汝よ!(『武者小路実篤画文集・6』より)


  ホドラー《シェーブルから見たレマン湖》1905年頃 油彩・カンヴァス 80×100cm
ジュネーヴ美術・歴史博物館

ホドラー《トゥーン湖とニーセン山》1910年 油彩・カンヴァス 105.5×83cm 個人蔵

ホドラー《木を伐る人》1910年 油彩・カンヴァス 129.5×100cm
ベルン、モビリアール美術コレクション


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