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| ゴヤ 死者に対して何という偉大な行為!(版画集『戦争の惨禍』39) |
ゴヤの版画集『戦争の惨禍』のことは知っていた。しかし、それらに対する詳しい説明は知らなかったが、今日、『名画への旅(16)18世記Ⅱ 絵画と革命』に、その解説を見つけた。
「半島戦争」の名で呼ばれる対仏独立戦争の特敬は、従来の正规軍同士の戦闘ではなく。住民を巻き込んだゲリラ戦にあった。この種の戦争の常として、ゲリラと一般民衆の区別はつけにくい。いったんゲリラ側から攻撃を受けると、報復として住民に対する大量虐殺が生じる。住民全体を敵にまわしたフランス軍は恐怖から逃れるために、殺人、暴行、拷問。略奪、放火に走った。ゲリラたちはフランス兵、軍属、親仏派のスベイン人を見さかいなく血祭りにあげた。それも殺すだけでは飽きたらず、死体を切り刻むなど、敵味方とも精神に錯乱をきたし、憎悪と復讐の念にかられてサディスティックな殺人にふけった。
ゴヤはフランス将校の肖像やジョゼフ・ボナバルトを讃える<マドリード市の寓意>を描く一方で、独立戦争をテーマに版画集を制作していた。
この解説を読んで、日本軍による「南京大虐殺」や、ヒトラーによる「ユダヤ人への大量虐殺」のことを思い、こうしたジェノサイドこそ、戦争の本質ではないか、と思った。そして、この一連の版画集の一枚の画題「理性が眠ればデーモンがめざめる」という言葉が、戦争の本質を見事に言い表しているのに感心した。ゴヤは、戦争による地獄を見たようである
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ゴヤ 理性が眠ればデーモンがめざめる(版画集『気まぐれ』43図) |


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