新型コロナウイルスによる休校のため、タブレットによる遠隔授業が見直され、各地で実践されたようだ。しかし、タブレットの教育における活用は、限定すべきである。「タブレット教育は百害あって一利なし」という論文を読んで、感じたことである。
例えば、こんなことが書かれていた。「友人の植物の専門家の最初の勉強は、実際の植物を平面の画用紙にスケッチすることだった。お世話になった古典の専門家の教授が、学生のとき最初にきせられた作業は、古文書の書写だった。全て身体感覚を伴う理解である。」
このように、紙の上で手を動かす作業を通じて、「自分が向かいあった事実に対する理解が生まれる。知識の理解は、このような身体感覚を伴わなければ、応用できる知識にはならない」(柳谷晃著、「タブレット教育は百害あって一利なし」『文藝春秋オピニオン2014年の論点100』、p247)というのである。
そう言えば、体で覚えた自転車は、決して忘れない。身体感覚を伴う理解というのは、自転車乗りを覚えるのと同じなのかもしれない。数学の勉強でつまずいたのは、手を使った計算を軽視し、読んで理解しようとしてきたからに違いない。これからは、紙に計算することを心がけてみたい。
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