コラム 事例から考える
日米安全保障条約と平和主義
不幸にして第2次世界大戦で対立してしまうことになった日本と米国ですが、終戦後、米国は日本にとって自由と民主主義という根本的価値観を共有する最大の同盟国となりました。 日本の防衛においては、全国の軍事的要所に米軍基地が配置され、米軍が自衛隊と共同して我が国の防衛にあたっています。この共同防衛の根拠は日米安全保障条約(日米安保条約)です。
(中略)
日米安保条約が存在しないことを想像してみて下さい。日本国憲法は前文や憲法9条|項の規定からもわかるように、 日本が外国から侵略されたり、戦争をしかけられることを前提としていないことは明らかです。しかしながら、日本の周辺には、 勢力拡大を狙う大国や、 暴発寸前の国家が存在します。 このように地域の安全保障にリスクを抱える中で、 日米安保条約は、日本の防衛だけでなく、 極東地域における自由と民主主義を守るためにも、 不可欠なものとなっています。(『大学生のための日本国憲法入門』、吉田成利著、慶應義塾大学出版会、2020年、p125)
日本の代表的な憲法体系書(『岩波講座憲法・2』)と言われる『憲法・第3版』、芦部信喜著、岩波書店、2012年)では、「安保条約には重要な問題点が少なくない」(p67)とある。
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