![]() |
| ミレーの「たきぎを運ぶ女」 |
「たきぎを運ぶ女」(1851-52年頃)を見て、ゴッホ(1853-1890)の 「雪中で薪を集める人々」を思い出した。ゴッホも、ミレーの影響を受けていたのだろうか。これらは、人間賛歌の絵だ、と思った。
![]() |
| ゴッホの 「雪中で薪を集める人々」 |
<「たきぎを運ぶ女」は「薪をはこぶ女たち」というデッサンの部分的エチュードである。 この主題のエスキースとして「薪を背負って帰る木こりの妻たち」(1864ごろ)があり, ミレー自身,次のようにのべている。
{向うの暗がりでうごめいているもの.…這っているのか歩いているのか、だがたしかに生きている……とはいえ貧しい人たちにすぎない。それは女で、背中を曲げられるだけ曲げて、草をはこんでくる。もうひとりは薪で圧しつぶされそうなからだをひきずってくる。遠くから見る彼女たちは堂堂としている。くたくたなのに肩で調子をとっている。宵暗がその姿をのみこむ。美しく、偉大で、まさに神秘的だ}。
こうした人間像の追及として、これとは別に「薪木を背負って帰る男」を描いたデッサンもある。彼にはこうした〈素描〉というより、それ自体独立した作品をなすものとしてのデッサン(鉛筆画、木炭画)があり、のちにピサロやスーラなど印象派作家に影響をあたえている。>(『バルビゾンの画家たちミレー展』、読売新聞社、1970年)


0 件のコメント:
コメントを投稿