2020年1月12日日曜日

「被差別」を生む文化

 放送大学のゼミ「万葉集の民俗文化論・7一死と他界-」で、殯(もがり)という習俗を習ってきた。葬送以前の死者儀礼、人が死んで葬るまでの間、死体を棺に訥めて仮に安置することをいうらしい。
 民俗の中のモガリとして、次のような習俗が紹介された。

1、青森県津軽地方では喪のある家の入り口に2本の木を斜め十字に組んで立てておくことをモガリとして伝えられている。 
2、茨城県では2、3歳の子どもを葬る時、四十九本の青竹を割って周囲に冊を結うことをモガリとして伝えられている。 
3、埼玉県では子どもの墓に限り墓に十数本の竹を上で束ね、下の方を丸く広げて墓の上にさしておく、これは犬に食われない用心であり、外からの邪悪な力を防ぐと信じられてきたモガリであった。

 さらに、竹を扱う職人は差別されたという説明があって、

『竹の民俗誌・日本文化の深層を探る』(沖浦和光著、岩波新書新赤版。1991)を紹介してくれた。
 内容説明
 日本人にとって最も身近な植物のひとつである竹。日常生活に欠かせなかった竹箒や篭、箕などの竹細工の技術は、先住民である山の民によって伝承されてきた。竹にまつわる神話や『竹取物語』などは、ヤマト朝廷によって抹殺されたもうひとつの日本歴史を暗示する。各地に残る竹の民俗をたどり、日本文化における「聖」と「賎」の深層を探る。
 目次
第1章 竹をめぐる思い出
第2章 竹の民俗・その起源と歴史
第3章 民衆の日常生活と竹器
第4章 日本神話と先住民族・隼人
第5章 『竹取物語』の源流考
第6章 竹細工をめぐる〈聖〉と〈賎〉

 著者の沖浦和光さんに興味を抱いたので、どんな本を書いているかを図書館で検索してみた。そして見つけたのが次の2冊である。後で読んでみたいと思っている。

1、『水平=人の世に光あれ 思想の海へ「解放と変革」』、沖浦和光編著、社会評論社
2、『民衆史の遺産 第5巻』、谷川健一責任編集、大和書房、2014年
 内容紹介
 日本の歴史を形づくった民衆の血の通った足跡を記録するテーマ別シリーズ。第5巻には、「ケガレとキヨメ」をキイワードにして、古代から現代に及ぶ「被差別」を生む文化的要因に、歴史学的・民俗学的に迫る諸論考を収録。


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