2020年1月2日木曜日

憲法第九条は、どっこい生きている

 安保法制が成立し、現実に「中東海域への自衛隊(自衛艦派遣)を閣議決定」されるような時代になっていました。憲法第九条は「満身創痍」になってしまったかのようである。しかし、「憲法第九条は、どっこい生きている」と言って良い。次のような憲法学者の意見を聞くと、全くそう思う。
「第九条はすでに法文として死んでしまっているとみなすものもあるようであります。しかし第九条は現在大きな痛手を負ってはいますが、まったく息を引き取ってしまったのではなくて、なお生きていて、曲がりなりにも働いており、軍備を設け戦争をする構えをすることに対して、そうとう有力な防波堤の役を務めているとみなすべきではないでしょうか。もしも第九条がまったくものを言わなくなったならば、日本は再び過ちを犯し、国家として大きくつまずく危険にさらされるでありましょう」(清宮四郎著、「憲法の良し悪し」『世界』、1974年8月、p197)。
 47年前の文章だが、生き生きとしていて現代にも通用する内容である。逆を言えば、47年も攻撃を受けながらも、第九条は現在まで命脈を保ってきた、と言える。「憲法はすでに国民のあいだにかなり定着し、国民の身についてきて」(同、p197)いる証拠と言えるかもしれない。

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