2024年1月8日月曜日

生命の輝きに興味を持って

 独特の水玉アートの作者草間彌生の存在は知っていても、何が魅力なのかもわからず、なぜか馴染めませんでした。しかし、「今なおまなび続ける87歳」で紹介したように、今も、「昼も夜も画面に向かい、詩も作る」草間彌生さんに興味を抱くようになりました。そして最初に手にした本が『草間彌生わたしの芸術』(建畠晢他著、グラフィック社、2019年)で、最初に飛び込んできた草間さんの言葉が「身体に水玉模様を描き合い、/始めも終わりもない永遠の中にエゴを滅却して初めて、/暴力によって暴力を一掃できない/という剥き出しの真実を発見するのです」(p103)でした。「暴力によって暴力を一掃できない」という当たり前の真実に、どうして皆は気づかないのでしょうか。暴力を用いると、ウクライナやエスラエルの現実が見せてくれているように、暴力の一掃どころか”暴力は拡大するばかり”です。
 私は『草間彌生わたしの芸術』によって、言葉が発するエネルギーというものを知りました。壮大な草間ワールドの広がりを知りました。壮大な草間ワールドのエネルギーを知りました。そして気づきました。生の輝きのみが暴力を一掃できるのではないか、と。

私の好きな場所 2006
この新しいビルは草間ビルと名付けた。
この建物は空を泳ぐ雲を取り込んでビルのまわりを優しく包んでしまう。
私の愛に捧げてくれるつもりで雲は毎日私に王道の事を話してくれる。
そして、魂の行方知らずの彼方へ私を導いてくれるのだ。
そこで私は新しい愛についていろいろの色彩を選びとって、
生きる事について考えこんでしまう。
私の求める愛とは、永遠に尽きる事のない宇宙への
限りもない美しい憧憬に満ちあふれている事への驚き。
私は百歳もの年月に耐えるだけのエネルギーと生への念願を心に秘めて
変わる事のない毎日の芸術への求道をもっともっと心を込めて高めたい。
私は求道のしもべだ。
待っていて後世の人々よ。
歴史のただ中で、私の生命の輝きに興味を持って欲しい。
私は千年もの深々とした空間の中に
空は果てしなき愛を盛り込めて世紀を乗り越えたいのだ。
待っていて、宇宙中の物事よ。

みなさん私の戦いの姿勢を見つめていて欲しい。(p154、強調は引用者)
草間彌生のアートが堪能できる、国内スポット10 」より

草間彌生のアートが堪能できる、国内スポット10 」より

0 件のコメント:

コメントを投稿