朝日新聞(2024年1月15日)記事の見出し「検索より50年の相棒」が目に止まりました。なんのことかと思って読み始めら、「50年の相棒」とは、50年前に買った「世界大百科事典」(全26巻で値段は5万2千円)のことでした。溶接工だった彼の仕事はきつく、過酷な現場では労災事故で死者も出たそうですが、「そんな生活の支えが、百科事典だった」というのです。今でも、「分からないことがあれば、開くのはやっぱり百科事典」そうです。そんな彼は、造船現場で使われていたアスベストが原因の「石綿肺」に罹患していました。実は、そことに触発されて思い出したことがあります。
それは、『生き方としての哲学』(ピエール・アド著、小黒和子訳、法政大学出版局,、2021年)の著者が、成人してから一〇回ほども麻酔をかけた「いろいろな外科手術を受けていた」ということです。このことを知った時、これだけの手術を受けながら、88年も長生きしたのはよく頭を使ったからではないか、と思って、すぐ忘れていました。で、「検索より50年の相棒」を読んだ時、「石綿肺」に罹患しながら元気なのは、ピエール・アド氏と同じく毎日頭を使って来たからではないか、そう思ったのです。これらのことは、芸術家に長命な人が多い傾向に共通しています。長生きしたければ、毎日脳の活性化に努めるに限るということなのです。
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