戦争中は、暗黒の政治が行われ、自由は抑圧され多くの思想家が弾圧され、獄中に入れられました。三木清とか武谷三男といった著名人も、その中に入っていました。戦後は、そうして抑えられていたものが、一挙に花開き始めたというべきかもしれません。その典型が、1949年1月の総選挙で、日本共産党が35名(約9倍)に躍進したことです。
そんなとき、下山事件や松川事件が起きました。犯人として日本共産党員らが検挙され、松川事件では死刑の判決さえ出されたのです。結局無罪放免になったわけですが、共産党へのダメージは大きかったようです。次の総選挙では議員を失ってしまいました。何年にもわたって共産党員が犯人、死刑の新聞記事が流されたわけですから当然です。このようにして、戦前に支配的だった反民主勢力が力をつけてきました。
つまり、戦前に支配的だった反民主勢力は、戦後も命脈を保ち、徐々に力をつけて、今に至っているのです。戦後に花開き始めた民主勢力も、相対的には弱いと言えども、同じく力をつけてきているのではないでしょうか。何よりも、自由に批判できるという雰囲気がまだまだあるからです。このような反民主勢力と民主勢力の矛盾対立こそが、歴史を動かしている原動力なのです。マルクスは歴史は階級闘争の歴史である、と言ったようですが、歴史を矛盾の対立という観点で捉える視点は同じです。
ここで重要なのが「戦争を反民主勢力の主要な目的」と捉えることです。戦中は、反民主勢力が”民主勢力を弾圧してまで”戦争を遂行してきたことが何よりの証明です。
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