2023年2月9日木曜日

白人民主主義

 NHK100分de名著で、ジーン・シャープ『独裁体制から民主主義へ』を取り上げていた。その中で解説者(中見真理)が、ジーン・シャープの弱点として「アメリカの民主主義の問題点には触れていないこと」を取り上げていた。そして、アメリカの民主主義の問題点を「行きすぎた実力主義とか自由競争、格差の拡大など、さまざまな問題をはらんでいる。さらに、民主主義を掲げて侵略行為を行なってきた過去がある」と述べていた。
 しばらくして、偶然手にした蔵書『貧困なる精神Y』(本多勝一著、朝日新聞社、1994年)の中に「白人民主主義」という言葉を見つけた。すぐに中見真理さんが語っていた「アメリカの民主主義」に結びついた。本多勝一さんは、直接アメリカに行き、危険な思いをしながら体当たり取材をしているだけに言葉に重みがある。その本多さんの言うには、
 アメリカ合衆国の「自由」や「民主主義」などは、要するに「白人の自由」「白人民主主義」にすぎず、もっといえば、「侵略者の自由」「海賊民主主義」にすぎない。(p 67)
 と言い。「先住民大虐殺で建国したアメリカ」(上同、p70)とまで言っている。とここで、國弘正雄さんが同じようなことを書いていたことを思い出した。アメリカ「建国が大量のジェノサイドの上に成り立っている」(國弘正雄著「私のマンスフィールド論」『未来は太平洋にあり』、マイク・マンスフィールド著、サイマル出版会、1992年、p116)というのだ。もっとアメリカの本質を研究する必要がありそうだ。

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