2023年2月5日日曜日

専心があってこそ花開く

 昼間は、余力を残さず、全力で生きることが大切だ、という主張していた本を読んだ。そうすれば、夜は良く眠れるという。理にかなっている。昼間は交感神経が活発に働けば、それだけ夜は副交感神経が良く働き、良く眠れるようになるということである。
 この本で特に印象的だったのは、「本当に集中すれば、肉体労働に劣らぬほど頭脳労働もエネルギーを使うもの」(『実践!整体方入門』、井本邦昭著、三樹書房、p120)というところである。今までいろいろ勉強したり、本を読んだりと、と頭脳労働をしてきた。しかし、残念なことに、肉体労働に劣らぬほどのエネルギーを使ったという実感がない。何となく本を読み、何となくテレビを見、何となくご飯を食べて一日が終わる、そんな印象である。
 何でも楽しもう、と考えたこともある。それもいいし、大切である。しかし、一生懸命仕事をしたり、一生懸命勉強したりすれば、そこには楽しいという感情はないはずだ。そこにあるのは、一箇所、一つのことに対するエネルギーの集中による専心だけである。
 書道、とか、茶道というものは、専心を体得する術を学ぶ一つの手段ではないだろうか。茶道は、人と人との間や礼というものが最も重視されることかも知れないが、それらも専心があってこそ分かるものというべきだろう。同じように書道も、芸術的な側面こそ、最も重視されることかも知れない。しかし、専心を体得する術を学ぶ一つの手段であり、専心があってこそ芸術も花開くというべきだろう。

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