2021年4月5日月曜日

難解な「εーN論法」が分かった

 分厚い『独学』という本が人気で、図書館で予約してもすぐには借りられなかった。ようやく借りることができ、数学や英語の独習にまで解説してあり、その幅の広さに驚いた。実は、 放送大学で『入門微分積分』を受講したが、「εーN論法」でつまずき、一度投げ出し、次年度に再挑戦したが、それでも歯が立たず、しばらく諦めていた。しかし、『独学』を読み、懲りずに、また挑戦し始めた。何故わからないか、どうすればいいか、が分かったからである。
 何故わからないか?

 数学の難しさの一部はおそらく、学んでいる数学自体にあるというより、学ぶ者の日常の感覚や想像力に拘泥する頭の硬さにある。言い換えれば、自分の思い込みや外から持ち込んだイメージでもって解釈することで何とか「わかったつもり」になれていたが、学習が進むと、そうした思い込みやイメージでは追いつけなくなり「わからなくなる」のである。
 では、どうすればいいのか?
 自分の持つ思い込みやイメージでは理解できなくなったら、拘泥せず、一旦そこから離れること。
「これは日常に出会うことで言うと何だろう」といちいち日常に引きずり下ろすことを停止すること。
 それから数学書の中に明記してある定義や定理に戻り、(頭の中だけでは論理の詳細が追えなくなるので)推論のルールに虚心に従うために手を動かす。そして、まずはそれらが導いた結果を尊重し、観察する。

 つまり、深く考えず、手を動かすことが大切だという。そこで、教科書に書かれていることをなぞるように自分でも書き、計算してみるようにしてみた。あら不思議、あれほど拒絶反応を示した「εーN論法」の定義を受け入れられただけでなく、初めの例題、極限値の数式の「εーN論法」による説明まで理解できたのだ。

 さらに不思議な体験をした。「εーN論法」の定義のところで疑問だったところが、例題を解く過程で理解できたことである。嬉しかった。

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