2021年4月4日日曜日

一日一日が目標なのだ

 何かを成し遂げようとする時、あるいは成功を目指して何かを始めた時、その成功が重要であることは間違いない。しかし、その過程も、それと同じくらい大切であり重要であることを教えてくれる名言があった。 同じような言葉を『ゲーテとの対話』(エッカーマン 、岩波書店)にあった。

 いつかは目標に通じる歩みを
 一歩一歩と運んでいくのでは足りない。
 その一歩一歩が目標なのだし、
 一歩そのものが価値あるものでなければならない。
 こうした考えは、目標を達成する過程は、多少苦しくても、辛くても仕方がない、という考えに対するものであろう。しかし、「その一歩一歩が目標なのだし、一歩そのものが価値あるものでなければならない」のはわかったとしても、すぐにそうできるわけでもない。意識を変えるだけで、「一歩そのものが価値あるもの」になるものだろうか。
 戦闘機の騒音に悩み、基地の撤去を目標に運動を始めたとする。目標そのものがあまりにも大きくて容易には実現しないのは目に見えている。その過程は、困難を極め、その間騒音はなくならない。このことは、何を意味するか。「一歩そのものが価値あるもの」には違いないが、すべての一歩が同じ価値ではない、ということだ。
 こうして考えてみて、この言葉の印象が、初めとだいぶ変わってしまった。とは言え、一歩一歩を「一日一日」と置き換えてみたら、「一日一生」という言葉とリンクして素晴らしいものになった。

   

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