坂口安吾の著作に『もう軍備はいらない』がある。読み直してみたが、本質をついていて読み甲斐がある。その中でも、「国防のためには原子バクダンだって本当はいらない筈のものだ。攻めこんでくるキ印(気狂い)がみんな自然に居候になって隅ッこへひっこむような文明文化の生活を確立するに限る」という部分に拍手を送りたい。軍備がいらない国づくりのためには、責められない国作りが大切だと思ってきたからだ。
また、次のようにも書いている。
人を殺すのが戦争じゃないか。戦争とは人を殺すことなんだ。このところを読んで、「もう軍備はいらない」ということは、日本は、「もう人殺しはしない」ということなんだ、と改めて思った。そして、次のような言葉も、よく噛み締め、よく味わいたい。
こんな戦争をさせるヤツは何ヤツなのだろう?
冷い戦争という地球をおおう妖雲をとりのぞけば、軍備を背負った日本の姿は殺人強盗的であろう。
人に無理強いされた憲法だと云うが、拙者は戦争はいたしません、というのはこの一条に限って全く世界一の憲法さ。戦争はキ印かバカがするものにきまっている。
戦争にも正義があるし、大義名分があるというようなことは大ウソである。戦争とは人を殺すだけのことでしかないのである。その人殺しは全然ムダで損だらけの手間にすぎない。
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