2021年3月9日火曜日

パレスチナ問題

 パレスチナ問題となると、どうなっているのかさっぱりわからなかった。問題が複雑という先入観もあり、避けてきたからだ。しかし、最近出版された本『ガザ、西岸地区、アンマン : 「国境なき医師団」を見に行く』(講談社、2021年)の著者”いとうせいこう”さんへのインタビュー記事を読んで、少し分かりかけてきた。記事の一部を紹介すると

 2019年11月にイスラエル、パレスチナ自治区、ヨルダンを訪れた記録をまとめました。「パレスチナの人たちは、びっくりするほどフレンドリーでした。ガザには東洋人なんてひとりも住んでいないのに『あれ?』という顔もせずにすぐに手を振ってくる。ものすごく親切にしてくれる人もいた。ここは19世紀かと思うほど感覚がすれていないんです。人類って本来、こうだったんだと感じました。ガザの人たちを攻撃するのはイスラエルだとはっきりしています。だからガザに入ってきた東洋人が自分たちをだますとか攻撃するとは思っていないんですね。ガザの人たちの親切には思わずにっこりしてしまうけれど、彼らのおかれた状況には切なくなります」
 本書が伝える、パレスチナ人へのイスラエルの非人道的対応の数々が衝撃的です。イスラエルからの監視用ドローンが飛び交う日常。パレスチナ人のデモ隊への銃撃では、死者を出して国際的非難を受けることを避けるため足を狙うこと、命は助かっても仕事を失うなど人生を狂わされる人が続出していることなど胸が痛みます。
「足を撃つことで労働者人口を減らし、国力を削る。デモヘの萎縮効果もある。ひどいことです。子どもが思わず手をのはしてしまうオモチャのような形の爆弾など、″かわいい兵器″が使用されていることなども伝えたいんです。(、強調は引用者)

 この記事をきっかけにして、パレスチナ問題に興味を持った。国の大きさも含め、基本的なことも分からなかったので調べてみた。人口や面積がわかれば、どんなところで紛争が起きているかを、幾らか実感できるのではないかと思ったからだ。
 なんということだ。小さな島のようなところで肩を寄せ合って生活をしているって感じだろうか。まずは、知ることから始めてみたい、そう思った。

『赤旗日曜版、2021年3月7日号』より
パレスチナ概況
 基本データ 平成21年3月
(1)正式名:パレスチナ暫定自治政府
(2)面積:約6,020平方キロメートル(2007年末、パレスチナ中央統計局)
   西岸地区 5,655平方キロメートル (三重県と同程度)
   ガザ地区 365平方キロメートル (種子島と同程度。南北40キロメートル、東西10キロメートル程度の土地)

(3)全世界のパレスチナ人口:1,034万人(2007年末、パレスチナ中央統計局)
   *うちパレスチナ難民数:462万人(2008年6月末、UNRWA)

(イ)西岸・ガザ地区の人口:376万人
   西岸地区 234万人(このうち難民 75万人)
   ガザ地区 142万人(このうち難民105万人)
 
(ロ)上記地域以外の人口:658万人
   (このうち難民281万人:ヨルダン193万人、シリア46万人、レバノン42万人)

 図書館の本も調べた。絵本などたくさんあってびっくりした。優しそうなものから読んでみようと思う。

『それでも、私は憎まない:あるガザの医師が払った平和への代償』、イゼルディン・アブエライシュ著、亜紀書房、2014年・・・・・ガザ地区の難民キャンプで生まれ育ち、イスラエル軍の砲撃によって3人の娘と姪を失ったパレスチナ人医師による手記。報復を求めず、長年の紛争と悲劇の連鎖を断ち切ることを訴える。

『ガザ:戦争しか知らないこどもたち』、清田明宏著、ポプラ社、2015年・・・・・21世紀だけでもすでに4回も戦争が起きているガザ。収容所のようなこの都市では、多くの人の命が奪われ、建物が破壊された。こどもたちを中心に、ガザの様子を紹介する。パノラマページ、見返しに地図等あり。

『カイト:パレスチナの風に希望をのせて』、マイケル・モーパーゴ作、ローラ・カーリン絵、杉田七重訳、あかね書房、2011年・・・・・・パレスチナの空に舞うカイト(凧)。自分でつくったカイトをあげつづける、口のきけない少年サイードの夢とは? パレスチナの悲劇と希望を描いた美しい物語。

『三つの願い:パレスチナとイスラエルの子どもたち』、デボラ・エリス著、もりうちすみこ訳、さ・え・ら書房、2006年・・・・・・パレスチナとイスラエルの子どもたちひとりひとりが、願うなら、「きっと、戦争は終わる」 ほんとうに望むなら…。複雑すぎてよくわからないパレスチナ紛争。そんな紛争下で暮らす子どもたちの本音に迫るインタビュー集。

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