2021年3月5日金曜日

何世紀にもわたる先人からの遺産

「みんなのミュシャ展」をまた観に行ってきた。二回目の感想は、とにかく、”綺麗だった”に尽きる。例えば「遠国の姫君」も綺麗だったが、髪飾りの百合の花や赤いドレス色調が何とも言えぬ美しさを醸し出していた。
 目録を見ていたら、「ミュシャの曲線」という言葉があった。自然な曲線と色調が一体となって、独特な美しさを醸し出していたのかもしれない。「[ミュシャにとって]芸術とは何世紀にもわたる戦前からの遺産であり、芸術家の本分とはそれを積み重ねていくことだ。」(イェジ・ミュシャ[アルフォンス・ミュシャの息子]、目録より)とあったように、こうした絵の背後に、何世代にもわたる芸術家の遺産が詰まっていると思うと、感慨深いものがある。
 なお、常設展では、サミュエル・パーマーの「囲いを開く」や、ポール・ダリー・ドゥルーリーの「夕暮れ」などの、エッチングで表現された世界を再発見してきた。ターナーや印象派も、光を表現しているが、白黒トーンで表現された光は、独特の雰囲気をもって表現されていると感じてきた。

遠国の姫君 メリザンドのサラ・ベルナール 1904年
アールヌーヴォー キャラクロ K-MCH-088S2 (436mm×594mm)
「写真撮影用に飾られていた複製画」

「囲いを開いて」1880年エッチング,16.7×23.2cm

「夕暮れ、又は牧人の小屋」 1850年12.4 x 10.2 エッチング

0 件のコメント:

コメントを投稿