2021年3月15日月曜日

米軍新基地は許さない

 辺野古に続いて、馬毛島にまで米軍新基地を作ろうとしている。しかも、これまた辺野古と同じく、住民の反対を押し切って進めようとしているのは、断じて許すことはできない。
 昨日の国会審議を聞いていたら、中国の人権無視の暴挙に抗議する話があった。この総理の答弁を聞きながら、「総理に中国の人権無視を抗議する資格があるのか、あるはずがない」と思った。辺野古や米軍基地周辺で度重なる人権無視の暴挙を続けているからだ。西表市でも、人権無視の暴挙を続けることは、許してはならない。
 八板俊輔市長さんの話によると、「馬毛島には弥生時代や室町時代の遺跡も残ってい」て、基地ができれば、それら「固有の歴史、文化の財産といったものも封印され、調査するチャンスまで奪われて」しまうという。弥生時代や室町時代の遺跡は、国民全体の貴重な遺産でもある。米軍新基地の建設は決して許してはならない。

最後に決めるのは地元住民だ
 市長選の投票率は8・78で8割を超えました。住民投票に匹敵する意思表示の場となりました。その中で「離着陸訓練計画に同意できない」という私の訴えを信任していただきました。静かなこの島を守っていく責任の重みを感じています。
 私が「同意できない」というのは、防衛省の説明が極めて不十分だから、です。基地に「賛成」の人が期待する基地経済・交付金や、「反対」の方が一心配する騒音がどうなるのかの答えもありません。疑問をほったらかしにしたままです。
 政府は土地を取得し、ポーリング調査も始め、「もう決まったこと」にしようとしています。一方で「地元の理解が大事だ」ともいっています。地元の理解が得られていない以上、基地建設を前に進めることは許されません。最後に決めるのは地元の住民です。この際はっきりさせたい。
 西之表市では西に海を臨めば馬毛島が見えます。かつて漁業や開拓団で馬毛島に住んでいた人が種子島にはいます。その後も磯遊びで馬毛島に渡る人もいます。なにより馬毛島は天然の巨大な魚礁です。漁に行けば必ず何か魚がとれる。そんな豊かな漁場です。
 馬毛島はただの無人島ではありません。みんなが大事に思っている故郷です。日本国民にとっての富士山、鹿児島県にとっての桜島と同じです。西之表市民にとっての心の原風景が馬毛島なのです。
郷土の歴史封印される
 今、馬毛島の自然や歴史、文化を生かした利活用案を具体化する取り組みを進めています。かつてのように誰もが自由に行き来できる島にしたい。市では郷土の歴史を調べて市史編さんの作業を進めています。馬毛島には弥生時代や室町時代の遺跡も残っています。基地ができれば、私たち固有の歴史、文化の財産といったものも封印され、調査するチャンスまで奪われてしまいます。
 今回の市長選で相手候補に投票した方も、故郷を立派に発展させたいという思いは一緒です。1万5千人の市民みんなの市長として、市民と一緒にまちづくりを進め、未来の子どもたちに島を引き継ぎたいと思っています。(西之表市長 八板俊輔『赤旗日曜版』、2021年2月28日号)

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