2020年2月9日日曜日

軍事から教育へ

 興味ある文章を見つけました。朝日新聞のGLOBE(2015年9月20日)に掲載された「人類の進歩を奇抜な切り口でさばく刺激的な本」『Sapiens』の書評にあった、次のような一文です。
「ヒトの脳は体重の3パーセントなのに全身エネルギーの25パーセント消費する。近代国家が金の使途を軍事から教育へ転じてきたように、ヒトもエネルギーの使途を筋肉から脳みそへシフトすることで進化してきた」(園部哲)。なるほど、そうだったのか、という感じで、すごく納得する内容でした。
 しかし、よく読んでみると論理が逆に思えました。つまり、「進化の過程でヒトのエネルギーの使途を筋肉から脳みそへシフトしてきたように、近代国家も金の使途を軍事から教育へ転じてきた」と言えるのではないでしょうか。
 では、本当に近代国家が金の使途を軍事から教育へ転じてきたのでしょうか。その疑問は、戦中の国家予算に占める軍事費の割合が50%とか、80%の時期もあったことを考えれば、軍事から教育へという流れは真実なのかもしれません。だとすれば、ここ数年の日本における軍事費の増加傾向は歴史に逆行していると言えます。

https://www.jiji.com/jc/graphics?p=ve_pol_yosanzaisei20181221j-03-w430)より
 軍事費に関する統計を見ていて驚いた事実があります。中国の「国家予算に占める軍事費の割合の推移」は、右下がりで減少していたのです。中国が軍事力で台頭しているという評価もありますが、このような事実も知っておく必要がありそうです。(2015年9月20日に書いたものをベースに書き直しました)

https://news.yahoo.co.jp/byline/fuwaraizo/20180512-00084995/)より

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