「新しいことを始めるのに遅すぎることはない」という言葉は知っていたが、それが幸福論にとって決定的に重要な要素だったことを、『どうしたら幸福になれるか〈下〉』を読んで初めて知った。
ちなみに「鑑識」の意味には、警察用語の意味だけでなく、「善悪、美醜などを見分けること。また、それらを鑑定する能力。めきき」という意味もあった。芸術に対する興味がこれに相当するのかもしれない。
ちなみに「鑑識」の意味には、警察用語の意味だけでなく、「善悪、美醜などを見分けること。また、それらを鑑定する能力。めきき」という意味もあった。芸術に対する興味がこれに相当するのかもしれない。
勇気のある人 —— この人たちは一般に幸福な人なのだが —— は、 世の中の万般のことについて興味をもっていて、興味や鑑識、あるいは協力の範囲をひろげていけそうに思われる何か新しいことに尻込みをしない。
(中略)
ほんとうに幸福な人は、 実際上彼の生活の水平線を拡大するように新しい経験を求めている人だ。私が知っている一人の幸福な人は、七十歳になったときに、三十の年から、毎年毎年、 何か新しい語学の勉強や新しい趣味にとり組んできたと自慢していた。彼は、自分が興味をもってやったことはたいへんに幅の広いものでそのなかには、 日本の俳句や本のの装幀、航空機、それに古代のベルシャの細密画などまでふくまれていた。(『どうしたら幸福になれるか〈下〉』、岩波新書、W.B.ウルフ著、 周郷博訳、1961年、p10)
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