無知が政治的な貧困を招く同時に、自らの幸福を遠ざけてしまうようだ。そして、幸福論は、不幸論と一帯で、不幸がわかって初めて、真に幸福も浮き彫りになってくることを教えられた。ちなみに統覚とは
1.心理学で、表象が意識にはいってはっきりした知覚になったもの。また、その働き。
2.哲学で、経験や認識を総合・統一する作用。
幸福な人は、本来の劣等感を、他の人々と協力するということで代償できる人だ。 彼はそのようにして社会に、また人々の福祉に貢献するわけだたが、 そういう人は、「周囲の人々が幸福になり安定が得られるように役立ちたい」という、こんな単純きわまることばでいえるような方式に従って生きているのである。(『どうしたら幸福になれるか〈下〉』、岩波新書、W.B.ウルフ著、 周郷博訳、1961年、p11)
失意の人や無知な人、また臆病な人 ―― 彼らはこの世界の不幸な人々の大部分なのだが ―― この人々は、(中略)人々をはっきりと優越一劣等、男性的ー女性的、強者ー弱者という神経症的な対立関係に割り切るような統覚の機制をもっている。これは、よくどこにもある、たいへん誤った統覚の機制である。家父長制的な文明からでてきている不幸な残りかすのような統覚の機制である。いつでも男性であるということは優越していることと同義語だということを証明しようとしている不幸な人間の訓練方式はこうだ ―― 「ぼくはどこからどこまでも男でなくてはならぬ。」(同、p11〜12)
1.心理学で、表象が意識にはいってはっきりした知覚になったもの。また、その働き。
2.哲学で、経験や認識を総合・統一する作用。
幸福な人は、本来の劣等感を、他の人々と協力するということで代償できる人だ。 彼はそのようにして社会に、また人々の福祉に貢献するわけだたが、 そういう人は、「周囲の人々が幸福になり安定が得られるように役立ちたい」という、こんな単純きわまることばでいえるような方式に従って生きているのである。(『どうしたら幸福になれるか〈下〉』、岩波新書、W.B.ウルフ著、 周郷博訳、1961年、p11)
失意の人や無知な人、また臆病な人 ―― 彼らはこの世界の不幸な人々の大部分なのだが ―― この人々は、(中略)人々をはっきりと優越一劣等、男性的ー女性的、強者ー弱者という神経症的な対立関係に割り切るような統覚の機制をもっている。これは、よくどこにもある、たいへん誤った統覚の機制である。家父長制的な文明からでてきている不幸な残りかすのような統覚の機制である。いつでも男性であるということは優越していることと同義語だということを証明しようとしている不幸な人間の訓練方式はこうだ ―― 「ぼくはどこからどこまでも男でなくてはならぬ。」(同、p11〜12)
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