2024年11月6日水曜日

理性の眠りは怪物を生む

 戦後平和を保ってきた日本にとって、ロシアやイスラエルが行っていることは、まさに狂気であり、そこに理性はありません。その意味で、ゴヤの言葉「理性の眠りは怪物を生む」は真実の言葉です。すてきな言葉です。大高保二郎は最後に「かくして、ゴヤは近代への扉を叩く」と結んでいますが、「理性の眠りは怪物を生む」という言葉は、近代のみならず、未来社会にも立派に通用する言葉だと思います。

 (注)ゴヤの諷刺はいかなる言葉よりも鋭く、深い。息絶えようとする十八世紀に、「理性の眠りは怪物を生む」と警鐘を打ち鳴らしつつ、新時代への期待と不安が入り混じる。それが一種の陽気さと楽天性を留め、"黒い絵"で到達するあの絶望感、暗鬱さはまだない。(大高保二郎著「人間の根源をつかんだ巨人の野望」『アサヒグラフ別冊 第14巻第3号|ゴヤ|美術特集 西洋編 3』、朝日新聞社、1988年、p79)

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