2024年11月13日水曜日

法秩序全体の腐食・危機の日本

 日本の最大の問題として日本国憲法の上位に存在する「日米地位協定」という法体系があること、その法体系から決別しない限り、日本の真の独立はありえないことを「米国属国路線からの決別を」に書きました。日本国憲法の上位に存在する法体系「日米地位協定」があるからこそ、戦後半世紀以上にわたって米軍基地が存在し続けていられるのです。その関係で、「明らかに憲法で軍事力を否定しているのに軍隊を事実上持っているというような憲法違反状態を長年続けて、それが当たり前になってしまっている」(注)のです。
 こうした現状を国際法学者の大沼保昭は、「法秩序全体の腐食であり、危機であるし、社会の歪みにもつながっていく」(注)と言っています。首都圏に強大な米軍基地が存在していることや「法秩序全体の腐食」に対して、鈍感というか、麻痺してしまっていること、それが、やはり問題の核心です。そういう意味でも、大沼さんや白井さんのような学者の存在はありがたいです。

(注)ぼくがすごく嫌だなと思うのは、国際法学者の大沼保昭が指摘しているように、明らかに憲法で軍事力を否定しているのに軍隊を事実上持っているというような憲法違反状態を長年続けて、それが当たり前になってしまっていることで、国民の憲法に対する感覚がおかしくなっているという問題です。それは法秩序全体の腐食であり、危機であるし、社会の歪みにもつながっていくと大沼さんは述べていて、ぼくもその通りだと思うのです。
 実際、ここ数年特に、違感という言葉がものすごく軽くなったような気がします。当然のことですが違憲は重大なことであり、違憲立法は許されないことです。(白井聡著『憂国論 戦後日本の欺瞞を撃つ』、鈴木邦男・白井聡著、祥伝社2017年、p188)

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