2024年11月23日土曜日

日本の選択すべき道

 日曜美術館「柚木沙弥郎101年の旅」(2024年11月17日放送)で紹介された言葉「発見のかけらを集めて75年、アイデアが記されたスクラップブックは80冊」に触発されて、これはと思って書き抜いた(切り取った)文章も”発見のかけら”ではないか、という思いが湧きました。
 例えば、「日本の選択すべき道」(注)という文章も”発見のかけら”です。だいぶ前の文章ですが、決して古くなっていません。それどころか、「憲法の理念にたった独自の立場を強め、回復し、豊かな経済力と高級技術をバックに、世界中と、なかんずく第三世界と「共栄共苦、平等互恵」の立場にたって、経済・技術援助と交流、学術・文化援助と交流を強めることであり、核軍縮への努力の先頭にたつとともに、世界の全民族が政治的、経済的にも対等視される新国際秩序の建設であるべき」という主張は、ますます重要性が増していると言えるでしょう。
 そして「日本が、非同盟・中立への道を選択するならば、"日本から世界はかわる"といっても過言ではないほど、世界の流れは大きく転換するだろう」という主張も、胸襟を開いて耳を傾けるべきです。この方向こそ、日本国憲法のめざす道です。

 (注)三六年前には「崇高な理想と目的」とされたことが、いまでは全世界の民衆によって、いや非同盟諸国をはじめ世界の大多数の国ぐにによって、いかに力強く主張されていることか。しかも、その目的達成のために、先進国優位の現在の国際秩序にかわって、新しい国際秩序をつくりだそうとする努力が、国連その他の場で、ねばり強くなされつつあるのが現在の世界の状況である。
 この世界の現実をふまえて、日本が選択すべき道は、軍事力増強、軍事分担拡大による、米ソの世界管理体制のアメリカ部分の一部を補強するようなものであってはならないのである。
 日本のとるべき道は、憲法の理念にたった独自の立場を強め、回復し、豊かな経済力と高級技術をバックに、世界中と、なかんずく第三世界と「共栄共苦、平等互恵」の立場にたって、経済・技術援助と交流、学術・文化援助と交流を強めることであり、核軍縮への努力の先頭にたつとともに、世界の全民族が政治的、経済的にも対等視される新国際秩序の建設であるべきである。
 これこそが自由と民主主義の世界づくりへの道であり、このような日本は、米ソにも独自の大きな影響力を発揮しうるのである。
 さらに日本が、非同盟・中立への道を選択するならば、"日本から世界はかわる"といっても過言ではないほど、世界の流れは大きく転換するだろう。(『自衛隊 : その実態と軍事大国化とは 増補版 』、林茂夫・松尾高志著、東研出版、1987年、p202~203

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