ゲーテの詩「神性」(注2)を再発見し、そこに日本国憲法の未来を読み取ることができました。「人間よ けだかくあれ/慈悲ぶかく 善良であれ/われらが予感する/未知の高い存在に/栄光(さかえ)あれ/ただ人間のみが/不可能を可能にする/人間は 瞬間に/永遠を付与することができる・・・」。ゲーテは、ここに「独力で人間を創造するプロメーテウスを、力強く歌いあげたのであった。人間の創造的本性にしたがって、在来の神と対決し、自己の能力を無限に発展させる巨大な人間エネルギーが、ここで称えられているのである」(注1)まさにその通りです。
(注2)神性
このことだけが
人間を
ほかのいっさいの
生物から区別する
われらが予感する
未知の高い存在に
栄光(さかえ)あれ
人間よ その存在にならえ
自分の実際のふるまいで
神の教えを証せ
永遠の峻厳な
大いなる法則にしたがい
われらはすべて
われらの存在の
環を完成しなければならぬ
ただ人間のみが
不可能を可能にする
人間は 識別し
選択し 判定する
人間は 瞬間に
永遠を付与することができる
けだかい人間よ
慈悲ぶかく 善良であれ
有益なもの 正しいものを
倦むことなく つくれ
あの 予感される存在の
生きうつしとなれ(『ゲーテ詩集』井上正蔵訳、白凰社、1979年、p66〜68からの抜粋)
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