何よりも、ヨーロッパを見習えば、自ずと答えも明らかでした。違いは脇に置き、一致点を探って手を結ぶことを第一に考えていけばいいのです。この当たり前のことを目指せばいいのです。
(注)外交を計算のうえにも計算するというときには、地政学も大事な要素になる。地政学の面から見て、いったい今の近隣国外交というものでいいのかどうか。大事な地政学的な配慮を忘れて、近隣国外交に強硬策で対するばかりで、それで日本の外交は間違いがないのか。いま国民全体が保守化しつつあるが、それを背景に政治家がナショナリズムをあおり、強硬な態度をとれば間違いない、という空気がある。大変な間違いを犯している気がしてならない。
地政学的に考えた場合、一番大事なのは中国、そして韓国、朝鮮半島との関係だ。アメリカ一辺倒も結構だけれど、近くを忘れてしまって、敵にまわして本当にいいのだろうか。少し配慮が足りないのではないか。アジア近隣各国との友好こそが大事なことだ。(後藤田正晴著、『リベラルからの反撃』、『論座』編集部編、朝日新聞社、2006年、p30)
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