放送大学に入学して一年半になるが、この度、『放送大学と私 学生体験記』という小冊子が刊行された。以下、小冊子に掲載された内容である。
「日常を、学びにかえる!」(福島大学付属図書館のポスターより)。この言葉は、放送大学に入学して、学び、感じたことのすべてを見事に表現していた。ややもすると退屈で、代わり映えのないものになりやすいのが日常である。しかし、そんな日常も、学びに変えることで「日々是好日」にすることも可能である、と放送大学は実感させてくれたのだ。
放送大学で印象的な授業は、成人学習論の面接授業だった。特に、「学ぶことをやめた人間は、過去の世界に生きる術しか残されていない」「真の人間的な社会とは、学習する社会です」「教育の主要な役割は、学習意欲と学習能力を身につけさせ、学んだ人間ではなく、学びつづける人間を育てること」といった言葉が、深く心に残った。そして、なりたい自分になるのに遅すぎることはなく、学びつづける限り、少しずつでも成長できることを知り、「生涯にわたって放送大学の学生として学び続けたい」と思うようになった。実際身の回りには、放送大学を卒業しても、再入学している学生が結構いるからでもある。
幸いにも放送大学は、卒業が目的でない限り、自分が勉強したい科目を選べるし、自分のペースで勉強できる。私にとっての放送大学の魅力はこの点なのだ。しかし、放送大学の授業の多くは放送授業である。そのため放送大学は、成人学習の要素(内省・対話。経験)の一つである対話による学習の機会が少ない。だから、ゼミなどの学習センター主催の学びの場にも積極的に参加するようにしてきた。そのうちに、学習仲間もできて、一人で学んでいた時よりも、張り合いのようなものが出てきたように思っている。
私の人生の目標は、この日本という国を少しでもいい状態にして、私たちが享受できた平和と一緒に「子や孫の世代」にバトンタッチしたい、そのためにも、放送大学で学び続けていきたい、ということである。そして、日本国憲法が「ドイツにおけるワイマール憲法の二の舞になる」のを防ぎたいと思っている。
101歳で4回目の卒業をしたという在籍20年の学生体験記もあって大いに励まされた。

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